我が家はドラム式洗濯乾燥機を10年ほど使っていますが、実は乾燥機能を最初の方に数回使用して以来全く使わなくなりました。
代わりに普通に自然乾燥で外に干していたのですが、やはり自然乾燥だと雨の日や天気が悪い日は乾きが悪く朝干して夕方に取り込む時に触るとまだ湿っている為、不便な時があります。
こういった天気が悪い日が続いたり梅雨時期になると乾かない洗濯物が溜まってしまうので乾燥機を使わずに何とかできないかと思い以前から気になっていた衣類乾燥除湿器を検討しました。
その中で私が家電を購入する時にいつも参考にしている「家電批評」という雑誌でマストバイとして紹介されていたアイリスオーヤマの衣類乾燥除湿器「IJDC-K80」を購入しました。
この記事では衣類乾燥除湿器「IJDC-K80」の使用乾燥、レビューと個人的な意見ですがドラム式の乾燥機能を使わない理由を紹介したいと思います。
洗濯乾燥機能を使わない理由
1.洗濯から乾燥まで時間がかかる
我が家では1番大きい理由です。朝起きて1番に洗濯機を回して干してから出かけるという流れの中で乾燥をすると出発するまでの時間には絶対に終わりません。
2.洗濯できる容量と乾燥できる容量は違う
洗濯乾燥機は洗濯できる許容量より乾燥できる許容量は少なくなります。乾燥容量はだいたい洗濯容量の半分ぐらいとも言われているので、我が家の9kgの洗濯機は毎日その8割ぐらいの容量の洗濯物になる為、乾燥に全て回せない。
3.衣類が傷みやすいのと洗濯はできても乾燥機はNGな素材もある
タオル等ならシワも傷みも気にはならないですが、やはり服となると気にしてしまいます。最近ではマシンウォッシャブルがOKなニットなんて物もありますが乾燥となるとNGなものもあるのでいちいち洗い分けというのも面倒なことです。
● 乾燥機を使用するメリットもたくさんあるのは分かっていますが我が家の洗濯事情には少し合わないため我が家は自然乾燥で外に干しています。
知っていますか?ドラム式洗濯乾燥機の乾燥フィルターの奥のゴミ
乾燥機能は最初に申し上げたように約10年間で10回も使用していません。
使用して5年ぐらい経過してフィルターの掃除等していたのですが乾燥を使わないのですがここの乾燥フィルターはそれなりにゴミが溜まっています。
構造上矢印の部分を見ることがないのですがここに穴が空いている事に気づき覗いてみると・・・
埃のお化けみたいな物が覗いていました。
厄介なことにこの格子の部分は外せる仕様になっていない為、この埃お化けを取ることが出来ません。
とりあえず天板のネジを外してみてみました。
が、例の格子の穴に通じている管は矢印の下にいっており取れません。
ここまでくると意地になってしまい更に分解をすることになり
やっと例の管を見つけました。
詰まってしまっているほどではありませんでしたがそれなりの量のゴミが出てきました。
10年近く前の機械なので今の新しい機械だと改善されているのかもしれませんが、とりあえずこの機械では乾燥フィルターに通じる排気口になっています。
乾燥機能をほとんど使用していない我が家でこれだけのゴミがいましたので日常的に使用されている機械だとどうなるのか・・・
その後、分解掃除してから5年近く経ちますがその間一度も乾燥機能を使用せずにたまに乾燥経路を覗いてみますと少量のゴミはやはり出ていますがあの塊ゴミは出ていません。
正直、このような洗濯機を分解してまで掃除をすることはリスクが高くおススメしません。
もう少し簡単に掃除できるだろうと思っていたのですが、そこにたどり着くのにどんどん分解する羽目になってしまいました。乾燥経路を掃除するのにかける労力ではないですね。
100均とかで売っている排水溝を掃除するような物でもある程度は取れると思います。
アイリスオーヤマの衣類乾燥除湿器【IJDC-K80】の特徴
さて、本題に入りましょう。
IJDC-K80ですがまず思うのはサイズがけっこう大きいです
一回り小さいタイプ(IJD-I50)もあり単純にパワーの違いです。
除湿可能面積の目安では ・IJD-I50→6畳 ・IJDC-K80→10畳
■ サイズ・重量
幅33.4cm ・奥行28.5cm ・高さ73.9cm
重量 : 11.5kg
■操作
操作性はボタンが5つだけなので湿度が高かったり、広い部屋だったり乾燥を急ぎたければ「強」にするという感じでいいと思います。
■機能
1.衣類乾燥機能
部屋内の湿気を含んだ空気を吸い込み本体内でその空気を乾燥させファンから吐き出します。その乾燥させた風を洗濯物に当てて乾かしているので自然乾燥に近いです。
風の向きや角度を調節できるので、衣類の量(物干しの状態)に合わせた風を送ることができます。
2.除湿機能
デシカント式※という方式で除湿を行うのでヒーターで空気を温めて除湿を行います。
※デシカント式の仕組みをものすごく簡単に説明すると
濡れた雑巾にドライヤーを当てる→湿気を飛ばす→飛ばされた湿気をタンクに集める
3.サーキュレーター機能
除湿ボタンを押さなければパワフルな風の出るサーキュレーターとして使用できます。
普通のサーキュレーターより風量が大きいのでエアコンの風を部屋内に素早く循環できます。
使用してみて良かった点(メリット)
■ 衣類乾燥としてしっかり乾燥されしかも早い
自然乾燥で晴れていなくても洗濯物は実は曇りの日でも風が吹いていればけっこう乾きます。
自然乾燥でも時間をかければ乾くので、機械で乾燥したパワフルな風を1時間も当てていると厚手のタオルでもだいたい乾きます。
■ 洗濯物の量が多くても大丈夫
本体の首振りの角度が90℃までと広範囲なので物干しが横に広がってもちゃんと風が当たります。
風が当たっていない箇所の洗濯物があっても部屋の空気はどんどん除湿もされていてサーキュレーターとして部屋内の空気も動いているので風が当たる箇所よりは時間はかかりますが自然乾燥よりは早く乾きます。なので部屋干し用の物干しの向きを変えたりすると全体が乾きやすいです。
■ サーキュレーターとしてかなり優秀
とにかくパワフルな風量なので部屋内の空気を素早く循環されます。
とくに我が家の使用方法として薪ストーブの熱を循環させるのに大活躍です。薪ストーブの紹介記事でも書いたように薪ストーブは部屋が暖まるのにかなり時間がかかります。ストーブ周辺は暖かいですが反対側に行くと温度差をかなり感じます。
そこでサーキュレーターを使用すると部屋全体をまんべんなく暖めることができ、部屋が十分暖まるとドアを開けて隣の部屋にも暖かい空気を送り2部屋ぐらいは暖房無しで過ごすことができます。
■ 使い勝手のいい排水タンク
除湿器を使用したことがある人は分かると思うんですが、排水タンクって思ったよりすぐいっぱいになるんですよね。タンクがいっぱいになると機械も停止するので、タンクに溜まった水を捨てるのは実はけっこう手間をかけさせられることなんです。
そのタンクの容量は3.5Lもあるので8時間ほど動かしていっぱいになるぐらいですね。梅雨時期だともう少し早くいっぱいになりそうですがそれでも捨てる手間はかなり少ないです。
排水タンクは背面の一番下にセットされています。
矢印の部分から水を捨てるのですが、このタンクにパンパンに溜まった水を捨てるのが何とも気持ちがいいんです。この部屋の水分がこれだけ無くなり空気が乾燥しているのだなと思うとこのタンクの排水が楽しみでもあります。
使用してみて不便(デメリット)
■ 重い・大きい
重さは11kgあり、まあまあ・けっこう重いです。タンクに水が溜まると更に重くなります。
大きさもあり何といってもタワー型で背も高いので持ちにくいです。※最初に箱から出すのに苦労しました。
使わない時に部屋に鎮座するのもちょっと邪魔でもあり、押し入れ等に片づけて出し入れするのも重さもあって少々めんどくさくなります。
■ 静音設計?(ウソでしょ!?)
静音設計となっていますが音がそこまで気にならないのは「弱」運転のみです。個人的には「弱」でも気になるぐらいには音は出ているように思います。
そして強さが3段階「弱・中・強」とありますが「中・強」は爆音と言っても差し支えないぐらいうるさいです。
リビングでテレビを観ながら動かすとかなり邪魔になるぐらい大きい音です。
部屋干しをするなら人がいない部屋を用意して使う方がいいでしょう。寝る部屋と同じはかなり厳しいです。
■ 気温が上がる
この除湿器はデシカント方式といって中でヒーターを温めて空気を除湿し暖められた空気が出てきます。
暑い日でも生暖かい風が出てくるので部屋の温度は多分上がります。
極端に温度が上がるわけではないですが少し暖かい風が出ているので除湿モードの運転中に同じ部屋にいるとうるさくて暑いといいことはなさそうです。
■ 電気代は安くはない
サーキュレーターだけで使用するなら電気代は扇風機と同等なのであまり気にならないですが
除湿、サーキュレーターを「強」にして運転する場合は大雑把な計算ですが1時間で約19円ぐらいかかります。風の当たる箇所が同じなら1時間もあればだいたい乾きますが、物干しをワイドに使って首振りにすると乾く時間は長くなりその分電気代もかかります。
我が家の場合5~6kgの洗濯物はだいたい4時間タイマーぐらいでだいたい乾いています。
まとめ
音のうるささとか移動するのに重いとかありますが、その辺の条件をクリアできて使用するなら思い描いていた納得の性能でした。
自然乾燥派の方はぜひおすすめの機械ですのでいろいろレビュー等調べてみてください。
このアイリスオーヤマの【IJDC-K80】なら衣類乾燥に特化した高評価の口コミが出てくると思います。
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